makiolog

好きに書いています

今日のお隣さん

カフェで、隣のカップル、30代夫婦だろうか。
妻が頻繁に話しかけてるが、夫は終始スマホをいじり顔を上げない。

「今日湯豆腐にしようか」
「……」
「来週の予定は?」
「……」
妻は目を閉じて寝始めた。

そういえば、夫の方は自分の飲み物だけ買って先に座ってたな。
妻はパーマの取れかかった半端な髪型、古い型のスーツ。夫は小洒落たジャケット。

また目を見て話し始めた。
「ねえ、どう思う?」
笑いかけている。
「ねえ!」
壊れたらどうしよう!と緊張したわ。

けど「出ようか」と夫が言い、素直に従う彼女であった。
小山田小説を生で見てるようだった。