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ダイアログ・イン・ザ・ダーク

気になる人が結構体験して、みんな感激していたので、気になっていたDID。
知り合いから偶然にも誘われて、初体験してきた。


真っ暗闇を、数人で一緒に歩く、てことくらいしか予備知識がなく、
なんでそれで感動するのか正直わからず、入る直前のレクチャー受けてもまだまだぴんとこなかった。
が、闇に入ったとたん、来ましたよ。

まずは薄暗い部屋で、視覚障害者のアテンド氏のお話を聞き、いざ闇へ。
真っ暗闇。なんにも見えない。なので、頼りはみんなの声と、音と、足や手の感覚。
一歩踏む出すのも怖くて、すり足か、牛歩戦術か、という歩み。
ちょっと声が途切れると、こわいこわい。左にいます、近いと思う、とか声出し合って、進む。


予備知識といえば、中で何をするのか知らなかったが、ただ歩くだけじゃないのである。
「何にも知らないで入ったほうがいいよ」といわれたので、ネタばれしないほうがいいのかな。
でも、そこがすごいよかったのだな!
たとえば、ゲーム。
あるいは、くつを脱いで、ちゃぶ台を囲む。
カードを書く。お茶を飲む。
見慣れた、いや感じ慣れたおせんべいにほっとして、
このあたりから、闇にいることがあんまり気にならなくなってきた。
不便といえばそうかもしれないけど、これはこれであり、だと感じた。
というか、くつろいだ。すっかり。
もっとそこにいたい、と思った。


アテンド氏があまりに頼りになって、クレバーで、ちょっとグッときましたよ。
帰りに「○さんの後ろあたりが出口になってると思いますが」と言っていて、
そうか、見えないんだっけ、と思い出したけど、
見えなくてかわいそう、とたぶん漠然とした概念を以前は持ってたのが、
彼の世界を体験できてよかったな、と感じたことが、
DID後私が変わったところ、だと思う。


http://www.dialoginthedark.com/