makiolog

好きに書いています

素直にはたらけなくて

なんと1月から放置してました。。。
で、なぜ書こうかと思ったかというと、話題のツイッタードラマ「素直になれなくて」問題です。

昨日のオンエア中からもう炎上みたいになってましたから今さらでもありますが、
どうしても気になるところだけ、書いておきます。

ツイッターの扱い方が不自然とかありえないとか、そのあたりは置いておいて、
私がいちばん嫌だったのが、登場人物の仕事感ですね。

カメラマンのアシスタント、ナカジが、グラビアモデルの写真を撮って、
上がりを編集長に「こんなアンバーかかった写真いらねえんだよ!これ見て勉強してこい!」と言われ、
屋上でグラビア雑誌見て、ううう、チキショー!みたいに雑誌破いて頭掻きむしっちゃうの。
仕事なんだから、求められてる写真撮らないお前が悪いだろが!
なんでグラビア雑誌が悪い、アートな写真が撮りたい俺をなんで認めてくれないの?みたいな話になるのデスカ。

あと、出版社の営業から、念願の編集部に配属になったリンダが
引っ張ってきた女編集長に「キスしなさい。でないと営業に戻すわよ。また書店で頭下げたいの〜?」って絡まれるシーン。
また渡辺えりさんうますぎ・・・じゃなくて、その安易な仕事感はナニ? 営業と書店にケンカ売ってますか。
バブル期じゃあるまいし、編集に優越感みたいな設定って単純すぎでしょう。
だいたい「え、僕の企画買ってくれたんじゃないんですか?」って、のんきすぎるだろう。
そんな簡単なもんじゃないよ、仕事って。

上司に水かけられたり、非正規雇用だから余計なことするなと言われる、みたいな抑圧を受けて、傷つく若者たち。
話題のtwitter使うために、そういうさみしくてつながりたい若い子たちを配置、わかりやすくするために仕事で悩む状況。
そういう手順で作ったとしか思えない。

脚本家の北川悦吏子さんは、不用意な発言でバッシングされてたけど、ご本人のブログへは絶賛のコメントがたくさん寄せられていた。
純粋な気持ちをわかってくれない大人、それに傷つく若者って構造は、そりゃあ若い子には受けるでしょう。
上記みたいなシーンにも、「一生懸命やってるのにひどいですよね」的な意見がたくさんあった。
大人はいくらでもネタにできるけど、若い子はそのまま受け取る子が大多数だと思う。
それが、好きなことできない社会が悪い、みたいな設定を、ドラマ成立のために使うやりかたは、嫌だ。

と、思ったけど、若いひとが「あほくさ、ありえなくね?」と笑って見てることを、願ってみます。