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ナイス!校閲さん

2ヶ月ほどかかりっきりだった書籍が昨日ようやく校了。ライフステージそれぞれにお金にまつわる諸々について、不動産コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、ケアマネジャーといった専門家に聞きながら、リスクに陥らない方法を見つける、といった本で、なかなか自分自身も勉強になりました。
進行中に関わってくれた人が、いろいろ熱い感想をくれたのも、生活に密着してて何かしら切実に感じる部分があるからだろうなーと実感。


特に印象深かったのが、校閲さんの赤字。
誤字脱字以外に、事実関係の確認をしてくださるありがたい方なのですが、今回お願いした校閲さんは、ものすごい内容に踏み込んで、余白に参考データや、別の視点からの意見などをエンピツで入れてくれていた。
「20代のうちに住宅を買うべき」という項目では、「本当にそうですか?今の雇用不安な状況でそう言い切っていいのか」とか、
「子どもに早くから金融教育したほうがいい」という意見には、「何でもお金で解決していいのか」とかね。
そういう角度から校正の人に突っ込まれたのは初めてだったので、なんか新鮮。
顔を合わせていないだけに、どういう人なんだろう、若い男性?、いや子どもがいるアラフォーかも、とか想像をめぐらせたりして、いつになく校正タイムが盛り上がったのだった。
校閲さんに理解してもらうべく、よりわかりやすく、一面的にならないように、とこちらの赤字も気合いが入りましたよ。
再校、三校と進むうちに一体感が芽生えてきたというか、同じチームの一員、という気がしてきた。
再校では「同感です!」のエンピツ書きも。よっしゃ!つかんだ!わかりあえたよ。
と、いう部分も含め、多くの人が作用してできた本です。


『お金に困らない人生設計 住宅・教育・介護』倉橋隆行監修 神谷巻尾編著(朝日新書)5月13日発売


そういえば、紙の本では校正・校閲は必須だけれど、電子書籍ではどうなっているのかな? ゲラも当然ないわけだから、テキスト上で修正? これまでの校正者さんが、シフトしていくんでしょうかね? 素朴な疑問です。