反復の偶然
何かひとつ気にかかると、同じようなことが起こったり、出会ったりする、
というのが大変多い。
最近では、反復。
筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』、驚異の反復小説で最高!同じ場面が繰り返し、ちょっとずつ別な方に向かい、時空も行ったり来たり。小説でしかできないのだろうけど、ものすごく映像が浮かぶ。
反復、繰り返し、といえばラヴェルのボレロだなー、と思っていたら、
『のだめカンタービレ』20巻読んだら、のだめが千秋先輩といつかコンチェルトしたい!と思う運命の曲が、
ラヴェルの協奏曲。
ボレロじゃないけどね。
そして昨日行った高校生の演劇祭、「はいすくうるドラマスペシャル」で見た、学芸大付属高校の「ゲル」という演目。「夢十夜」とピーターパンとマクドナルドをコラボしてわけわかんなくなっちゃいました、みたいな実験青春劇みたいので、難破船で釣りをして、無人島を見つけ上陸、海賊にとらわれる、そこにウェンディ登場、てシーンが4回くらい繰り返されていた。そこだけは妙によかった。
さらに今日仕事の調べ物で出てきた、ホルヘ・ルイス・ボルヘス。
めくるめく言語宇宙を構築した二〇世紀最大の文学者。
「話すということは類語反復によろこんで陥ることなんだ」(『バベルの図書館』より)
ぜひ読みたいと思ったのでした。
そう、偶然といえば、仕事も重なるのだ偶然。
たいして仕事してないのに、なぜに校了が重なるのか、七不思議。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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