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バーチャルの波、造花のユリ

そうして黒姫で子どもをピックした後向かったのは、上越の海と山。
地図で見ると日本海が程近いので。


しかしローカルエリアは、距離だけでは測れないのだった。
直江津まで30分、そこから乗り換えて数駅、と思ったが、電車は1時間に1本。
しかも駅前に何もなし。
商店街はほぼ休眠状態、はるか遠くにイトーヨーカドーがあるだけだった。
ビーサンなんて現地で買えばいいやー、というのは相当大きな観光地だけの
話であった。
目的地の駅にいたっては、タクシーさえなく、ばすもいっちゃったばっかりで、あついなかたくさんあるいてようやくつきました。
と、文句たれる子どもの気分になったものだった。


とはいえ、さびれた海水浴場の雰囲気はなかなかよかった。
唯一ある土産物屋の前をとおり、坂を上がりきるとぽっかり海が見えるのが、なつかしい気分。
すいてるし、きれいだし、ぷかりぷかりいつまでも漂うにはいい海。
娘は漂いすぎて「なんかバーチャルの乗り物みたい〜」って、都会っ子だなおい。
旅館の、食べきれない程の部屋食、というのも満喫。


翌日はほくほく線特急で越後湯沢へ。
涼しい高原よ〜、と思ったら、まったく誤算でえらい暑さ。
ホテルも誤算で、やや悲しい気分に。
ちょっとでも涼しいところへと、ロープウェーの頂上にある観光施設へ。
花畑が色々あり、今は百合が真っ盛り。
自生しているユリが広大な野原一面にある様。
「造花だよね、これ」とのたまう娘であった。確かにあまりみないけどさー、ちょ、おま、だよほんと。


そこにある窯焼きピザが名物というレストランは、なぜか絶品であった。
マルゲリータ、窯焼きチーズ、ラザニア、サラダ、ビノワインを堪能。
帰りに寄った、駅近く珈琲屋の水出しコーヒーや黒胡麻プリンも旨し。
上越は今、来年の大河ドラマの主役、直江兼続一色で、そこらじゅうにグッズがあふれているのが楽しい。息子は「義」Tシャツ購入。戦国無双効果らしい。
そんなこんなで後半盛り返した湯沢でした。