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生林檎博'08

椎名林檎デビュー10周年記念ライブ、さいたまスーパーアリーナ
初生林檎である。

林檎ちゃん、たぶん高校生の頃リアルだったらはまっていただろうと思うが、デビューの頃、もう大人になっていたせいか、正直積極的に手は出さなかった。
無罪モラトリアム」といわれてもなあ、というような。
気になり始めたのは、バンド「東京事変」からなのだ。
楽曲がドンズバで、林檎ボーカルが耳に残り、歌詞にぐっときて、それからは最ヘビーローテーション。昔も一応は持っていたソロアルバムも引っ張り出してきたりして。
そんで、10周年記念アルバム「私と放電」についてたチケット先行予約につい応募したら当選してしまい、初参戦。

ライブは、なんというか完成されたショーだった。
生オーケストラ、完璧な演奏にボーカル、舞台や照明の演出、デビュー10周年や生い立ちを振り返るスライド(林檎息子のナレーション!)とか、途中までほとんどMCも入らず、テンポよくこれでもかと続くので、コンサートを見ているというより、芝居を見て入り込んでいるかんじ?
兄の淳平が出てきたところで、急にものすごくライブっぽくなり(彼があまりにも普通っぽいので)、はっコンサートってこうなんだった、と思い出した。
まああそこの2階席はつい傍観者になっちゃうのかもなー、アリーナでは総立ちでノリノリだったし。
しかし、舞台上でりんごを剥いて滅多切りにしたり、阿波踊りの団体が突然現れたりというパフォーマンス、そしてアンコール後、BGMとともにスクリーンにエンドロールが流れ、「自作・自演 椎名林檎」の文字が現れて曲が終わるというラスト、もう素晴らしく持っていかれるかんじである。
叫ばず、ジャンプせずとも、多幸感のあるライブ。
椎名林檎、不思議ちゃんではなく、大人の女性で、ただならぬアーティストだった。