「今出来ること」
東日本大震災で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方ご遺族の方々に深くお悔やみ申し上げます。
東京の中でもほぼ被害のなかった地域にいて、自宅で仕事をしていたおかげで帰宅難民にもならず、それでも動揺して、さまざまな情報に翻弄された。
被災地以外にいるものにとって今出来ることは節電、義援金、買いだめしないこと、日常の仕事をすること、デマに惑わされないこと、必要と思えるそんな情報を選択して、なんとか平静を保ってきた。救援物資を送る活動をする知人にも、そんな「今出来ること」を勧めたりもした。
寄付をした、支援物資も受入れ場所に届けにいった、節電のため湯たんぽを使って、“経済停滞させないため”外食したりもした。
そうして仕事の山をひとつふたつ片付けて、それでも日常を平静に過ごすことだけが、本当に今出来ることなのかと考えると、そうではないと思う自分もいる。心地のいいことばで納得できるほどには、まだ達観していないらしい。
地震の直前に買った『括弧の意味論』を思い出したが、括弧付きの「今出来ること」だけではなく、自分ができることをやっていきたいと思います。
