makiolog

好きに書いています

それでも、生きてゆく

ドラマ「それでも、生きてゆく」、最終回も堪能した。
物語とか演出とか、演技が凄まじいとか、主人公の会話がいいとかももちろんだけど、出演者の服装が毎回秀逸だった。


被害者、加害者家族という立場で、見た目にかまけていられない状況が伝わってくるようなファッション。
地味で、安そうで、くたびれて襟が伸びきったみたいなTシャツとか、誰かのお下がりかというような古いデザインのシャツとか、辛さを増幅させるスタイリング、凄い。


最終回、洋貴と双葉のデートでは、一応きれいな白いシャツ、ワンピースで、髪もとかしていてきれいにしているが、シワよってたり、サイズの合っていない、お母さんの手作りかのようなデザインが絶妙で、物悲しかった。
「いつも変な靴下はいてるから、今度買ってあげたい」と双葉が言っていたけど、最後も洋貴は変な黄色い靴下だったね。


犯人文哉を、「コクリコ坂から」の水沼君を思い浮かべながら見てしまう、というのもこの夏ならではでありました。