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20年変わらない女子社員観

週刊現代」といえば、袋とじ、性器、長生き、が最近ではウリみたいだけど、女性叩きもたぶん多い。先週号では大々的に、こんな記事が。

 

特大号特別寄稿 セクハラ・パワハラ・マタハラ
曽野綾子「私の違和感」 何でも会社のせいにする甘ったれた女子社員たちへ

 

おじさんも文句が言えなさそうな保守派の曾野綾子をわざわざ担ぎだすのが周到でやらしいわ。内容は、産休なんて会社に迷惑、産んだら会社辞めろ、子育ては個人でするもの、育てて10年後に再就職すればいい、とか、特殊な自由業の人に言われても何の説得力もないつれづれ文だけど、おじさんはその通り、とか思うんでしょうね。この記事のリードがこれだから。

社会に出て、自立して生きる女性は増えている。男性と肩を並べ、仕事をこなす。「女だからって差別しないで」、と願ったのは彼女たちだったのに。今やモンスター社員と化した女子社員に、物申す。

 

モンスター社員...なんかこのフレーズ、似たようなの見た記憶があるなー、と思ったら以前コラム用に調べた記事で、確認したらやっぱり「週刊現代」だった。

「くたばれ! 会社にはびこるアホバカOL 平成ギャルズにブーイングの嵐」
消費税とともにドッと企業に流れ込んだ超新人類OLたち。その一挙手一投足はまさに驚天動地、傍若無人、(略)日本経済の構造そのものをも揺るがしかねないアッパラパーぶりだ

週刊現代』89年10月14日号

 

この記事評判だったらしく、次号からシリーズ化されてたらしい。「同年10月21日号では「本誌”OL対策委員会“の電話鳴りっ放し! くたばれ! 会社を滅ぼすアホバカOL第2弾!」と、より過激になり、「本誌に押しよせたサラリーマンの声、声、声。怒りと涙なくして読めまセン!」と盛り上がりをみせている」(OL財布事情の近年史・第39回)。もー20年以上変わらないスタンス。ちょっとびっくりするわ、改めて。

 

さっそく「AERA」が食いついて反論企画をしてました。

 

週刊現代「甘ったれた女子社員」に勝手に反論
「甘えているのは寄生するおじさん社員ではないですか?」

 

現代に企画意図を聞いたら、今週号でも続きを出すからそれが回答ですってファックスが来たとか。論争になるの?いや、見開きでちょろっと「勝手に反論」てところが、そんな気はなさそうなかんじですね。