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250km離れたところで五輪報道は

東京のオリンピック招致、汚染水対応がごたごたすぎて、もう見たくないわ。
「250km離れてるから東京は安心」という一方、メダリスト達が「オリンピックを“日本”へ!」という。記者の質問攻勢に具体的な回答できずに「首相が対応話すから」と国まかせ丸出し。
ただお粗末で恥ずかしいし、そんな国信用できない、と思うのが普通の感覚だと思うが。

だいたい、東京中オリンピックのポスターが貼られて、学校にまで(都立だけか?)デカデカと横断幕がかかげられて、なんか総出で歓迎してる体だけど、そんな話題したことないし。
来てもらいたいのは儲かる業界だけでしょう。しかもそんなことやってる場合か。と、薄々思ってたところでの汚染水問題、これでやっぱり変だ、やらなくてよし、という空気に、なるべくしてなったのではと思う。

というのは東京にいて感じることだけど、250km離れてると言われた福島では、五輪問題をどう扱っているのだろう。ひどい言われように、怒りはないのだろうか。福島の新聞、「福島民報」をみてみた。
一面は、もちろん汚染水漏れ、原発事故関連。震災以降2年半、新聞の一面がずっと原発報道、という日常を福島の人はおくっている。
五輪関連など見当たらないのだけど、たまたま6日は論説「あぶくま抄」で取り上げられていたので引用します。

あぶくま抄(9月6日)

 2020年夏季五輪の開催地が8日早朝決まる。半世紀余り経た東京の感動は再びあるのか。その後の決定も注目される。レスリング、野球&ソフトボール、スカッシュの中から、実施する最後の競技を選ぶ。
 どうなるにせよ、国内のスポーツ関係者が心を痛める。五輪でレスリングのメダル獲得数は62個。体操、水泳、柔道に次ぐ。野球&ソフトボールは北京五輪後に外されたが、日本の競技人口は多い。第一線の選手や指導者と身近に接したことのある県民も複雑だろう。
 ロンドン五輪レスリングで3連覇した吉田沙保里さんと、引退寸前から栄冠を得た小原日登美さんは二本松、会津若松両市で原発事故の避難者を励ました。金メダルにも触れた仮設住宅住民は「意外にきゃしゃだった」と驚いた。逆境をはね返した姿を思い出すたび、胸を熱くするという。
 ソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子さんは今夏、二本松で中学生を指導した。屋外で十分練習できない環境を知り、「元気づけるため何度でも足を運ぶ」と誓った。「諦めないで」の掛け声に、ノックの打球を受ける返事も大きくなった。最高の舞台に立つ夢は引き継がれ、膨らむ。

そうか、開催地だけじゃなくて、競技の最終決定もするのか。福島民報は、オリンピックの主役であるスポーツ選手を気にかけていた。原発事故後に福島を訪れた選手に思いを寄せていた。招致委員の発言に激怒するかわりに、五輪精神を静かに語られ、せめて東京開催にはなりませんように、かわりに原発事故対策に本気で取り組みますように、と思う。