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票が集まったことと現実は別

2020年オリンピック東京開催が決定した。
直前の汚染水報道とその対応からして、これはないだろうと確信していたけど、プレゼンテーションが好評価で大差で決まってしまった。
プレゼンは、確かに他の2都市よりは巧みだった。高円宮妃の冒頭のフランス語、英語のあいさつは皇室ならではの洗練されたものだったし、東北出身のパラリンピック選手の体験を交えたスピーチ、みんなが萌えた滝川クリステルのフランス語、首相の自信満々の態度、どれも惹き付けるものがあったと思う。
直前の池上彰特番でやってたけど、ロンドン五輪誘致を成功させたコンサルタントに頼んだとかで、IOC委員に受けがいいものを作ったんだろう。どれだけコンサル料払ったのか、都民税で、とかも思うけど結果に結びついたから、作戦的には大成功だった。

でもこの成功、委員の票を獲得するための戦略がうまくいったというだけで、日本の現状が肯定された、ということじゃない。
安倍首相が「汚染水は完全にコントロールされている」「これまでも今も今後も、害を及ぼすことはない」って断言したのはそういうことだろう。
だってどう考えたって、ウソじゃん。
私はテレビの前で凍り付きましたけど。子どもでさえあぜんとしてたよ。
だけど、決まったら「素晴らしいスピーチだった」「完璧だった」と、ほんとに原発事故も放射能汚染のこともなかったかのように、国民みんなが歓喜、みたいなことになっているのが気持ち悪い。

決まったんだから全面的に応援しろという同調圧力はごめんである。
けど、ウソでも言っちゃったなら、本当に「責任を持って必ず制御」を実現するんだろうから、それは注視していきたい。
だからまず帰国して、福島に説明に行くんだろうね?と思う。